Q1.秋になって柿を食べるようになってから、血圧が下がってきたような気がします。関係あるのでしょうか。
関係あります。柿には利尿作用があります。そのために血圧が下がることは有り得ると思います。また、この利尿作用があるためにアルコールの排泄にも役に立ちます。二日酔いに柿は有効です。ただし、柿1個は約60kcalのカロリーがあり、柿3個分は御飯一膳分に匹敵します。血圧が下がると思い食べ過ぎるとすぐにカロリーオーバーで肥満になってしまい、逆に血圧が上がりやすくなってしまいます。くれぐれもご注意を。
Q2.子どもが牛乳を飲むことを嫌がります。牛乳は必ず飲ませなくてはいけないのでしょうか?学校で泣きながら20分もかけてのんでいるのですが・・・・。

嫌がるのをムリに飲ませる必要はないと思います。
そもそも牛乳は戦後、アメリカの支配下にあった日本の食文化の欧米化を目的に普及したものです。その普及のために

「牛乳は体に良い」

というイメージが日本人に根強く残っているのです。牛乳は確かにカルシウムを豊富に含んでいますが、いくつか問題点もあります。

1.日本人には乳糖不耐症が意外と多いので牛乳を飲むとお腹がゴロゴロなったり下痢をし易くなったりします(私も牛乳を飲むとすぐに下痢になり、小学校の頃本当に悩んでました。)。
2.乳・幼児では牛乳貧血が起こる場合があります。すなわち、牛乳でお腹が一杯になり食事を満足に摂れなくなることにより引き起こされます。
3.不飽和脂肪酸が多いので牛乳の飲みすぎは肥満を促進させることにもなります。

その他にも、牛乳の摂りすぎでカルシウムの過剰摂取となり、骨粗鬆症を引き起こしたり、虫歯になりやすいとも言われています。またアレルギー性皮膚炎などを引き起こすこともあると言われています。

(注意)1~3はほぼ間違いないと思いますが、その他はまだはっきりした答えは出ていません。一時期、ある著名な消化器科の専門医が「牛乳は体に悪い」と本を発表してから一部そのことがマスコミなどで大きく取り扱われ、そのような流れになってはいますが、実際はそれに対する反論が他の専門医の先生から多数出ていて、著者はそれに対して満足できる回答をしておらず決着はついていません。

団体生活なので、なかなかひとりだけ別メニューというわけにはいかないでしょう。いじめの原因にもなりかねません。ここで、牛乳の良し悪しを言うつもりはありませんが、多少戦後教育の中で過大評価されていた部分はあるように思われます。学校の先生とよく相談してみてください。

Q3.子供の解熱剤を使うタイミングがわかりません。使うほうが免疫力が上がると言われていますが本当でしょうか。
発熱は、生体の防御反応です。発熱の多くは風邪などによる感染症なのでそれに限定してお話します。

解熱剤を使うと回復が遅れるという意見がありますが、これが正しいかどうか現在はまだ結論はでていません。

ただ、最近の健康ブームにのってか薬に対する拒絶反応の風潮が広がっているので、

            「使っちゃだめ。使うと弱い子になる」

と考えてる一般の方が多いようです。でも、これも疑問です。高熱が続くと子供は食欲不振になりがちで脱水を引き起こす傾向があります。さらに、体が乾くとウイルスや細菌は逃げにくくなり肺炎などを引き起こし易くなります。こうなると弱い子も強い子もありません。ですから、つらそうな時は使って良いと思います。では、つらそうな時とはどういうときか?ということですが、これは個々に判断するしかありませんが、おおむね次のように考えて頂いて良いと思います。
Q4.最近、眠れないので困っています。でも、睡眠薬は癖になると聞いて怖いので、お酒を飲んで寝ています。よく眠れて良いのですが続けて良いのでしょうか?
まず、睡眠薬についての正しい理解が必要です。

睡眠薬には
           「そんなもん飲んでるとボケてまうが。」
            「そんなもん飲んでると癖んなってまうが。」
というイメージがつきまとっているようです。でも、これは古いタイプのおくすりのお話であまり現実的ではありません。現在の睡眠薬は自然の眠りに近いように改良されています。ですから寝酒よりもはるかに有用な手段となっています。

では、寝酒のどこが良くないのでしょうか?

その前に眠れない時にひとはどうするのでしょうか?
日本をはじめ10ヶ国で実施された睡眠に関する実態調査によると

アルコールに頼る

1位 日本 30.0%
2位 南アフリカ 29.7%
3位 スロバキア 23.0%
4位 ドイツ     21.4%
5位 ポルトガル 20.3%
6位 ベルギー 18.9%
7位 中国 12.7%
8位 スペイン 11.7%
9位 ブラジル 10.5%
10位 オーストラリア 9.8%

と、なっています。ビールの本場や紹興酒の国よりも日本のほうがアルコールに頼るようです。

逆に医師に相談したと答えた割合は

1位 ポルトガル 55.5%
2位 オーストラリア 52.9%
3位 南アフリカ 52.4%
4位 ベルギー 49.2%
5位 スペイン 48.9%
6位 ドイツ   48.0%
7位 ブラジル 44.4%
8位 中国   25.6%
9位 スロバキア 22.2%
10位日本  7.8%

と、日本人は医師には相談しないようです。理由は、医師が不眠を病気として真剣に考えていない・病院の敷居が高く気軽に相談ができないなどがあるようです。

寝酒は長期にわたると耐性が出来てきます(いわゆる癖です)。その結果どんどん酒量が増加していきます。またアルコールは体内に入ると2~3時間で分解さるため夜中に目が覚めやすくなり睡眠の質も低下するようになります。
是非とも、不眠の方はまず医師に相談してください。

参考文献:「不眠の対処方法」 神経研究附属睡眠学センター部長・代々木睡眠クリニック院長 井上雄一著